はな、むしん

花、無心にして蝶を招き
蝶、無心にして花を尋ぬ
花開くとき、蝶来たり
蝶来たるとき、花開く
吾もまた、人を知らず
人もまた、吾を知らず
知らずして、帝の則に従う

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ご挨拶

わたくし、中山天藍(てんらん)と申します。
金沢文庫芸術祭には、第6回より欠かさず出展しています。これまではアートラリーに「篆刻・石のハンコワークショップ」として参加してまいりましたが、今年はそのアートラリーが中止とのこと。それもまた良い機会と、この度アートブースでの出展を決めました。

わたくしの心の内にあるものを濾しとっていく内に、それは蝶の形になりました。まるで、芸術祭という花が開くときにふわりと舞い降りて来たように感じ、篆刻の世界でも馴染みのある冒頭の詩にすっと行き着きました。

羽化したばかりの作品は未熟で、お恥ずかしい程のお目汚しになろうかと思います。すっかり不慣れな外での出展で、当日は至らぬ点も多いでしょう。ですが、それらの不安を軽々と打ち消すワクワクした気持ちのままに、楽しんでまいりたいと思っています。素敵な1日になりますように。

お知らせ

今年も「篆刻・石のハンコワークショップ」開催いたします!

おかげさまで近年は満席のご予約を賜ることも多い当企画、ありがたい限りでございます。今年も開催してほしいとのお声を既に幾人もの方から頂戴しております。
2023年は金沢文庫芸術祭のアートラリーはございませんが、皆様の温かいお気持ちを励みに、例年と同じようにワークショップを開催することといたしました。詳細につきましては、当欄、もしくは9月17日(日)の金沢文庫芸術祭出展の折にお伝えできるかと存じます。皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます。