天藍の篆刻

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ここでは初めて篆刻をオーダーされる方のために、
ご注文いただく際の選び方などを紹介致します。

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はじめに /  印のサイズ  /  白文/朱文 /  おすすめ /  文字のお約束 /  最後に

はじめに

 篆刻はお客様の大切なお名前を預かって形にすると言う仕事です。そして、印はお使いになる方の作品を引き立てたり、ご自身を表現するお手伝いをするものです。

 そこで、お客様の作品やお客様ご自身について教えて下さると、よりよい印を刻す事ができると存じます。作品を掲載したホームページがあればURLを教えて下さい。あるいは作品のお写真をメールにて送って下さい。携帯電話のカメラで撮影した小さな写真で結構です。作品をお持ちにならない方や、ただお名前の印をお求めの方も、どうぞご遠慮なくご自身について教えて下さいませ。
 お客様の中には、ご自身の歩んでこられた道や心象風景、ご両親がお名前にこめられた想いなどを語って下さる方もいらっしゃいます。そんなお一人お一人の想いを形にすべく、私なりに全力で受け止めたいと考えております。決して事務的に作業効率等を優先するような事は致しません。そのため、最初のメールを頂いた時から印の製作を始めるまで、多少のお時間がかかる事も珍しくありません。

 また、天藍の篆刻のお客様には、初めて印を作られる方から、幅広くご活躍の大先輩まで様々な方がいらっしゃいます。実に嬉しくありがたい事に、その多くのお客様が次の印の製作も天藍にお任せ下さいます。

 多くの先輩篆刻家諸賢はもとより、技術的に天藍よりも優れた篆刻家の方は大勢いらっしゃいます。早くて安い篆刻家もまた然り。しかし、お客様がご自身のお名前を本当に大切に思っておいでで、それをしっかりと受け止める篆刻家をお探しでしたら、天藍にお任せくださると嬉しく思います。

印のサイズ

名刺

 印の大きさと、捺すものとの大きさのバランスと言う点から選ぶとよいでしょう。一般に、書画作品に捺す場合は、葉書や短冊には8mm角、葉書〜半紙では9〜12mm、半紙〜半切で15〜18mmあたりが適当だと言われています。しかし、葉書などの小さな画面の作品ではとくに、敢えて少し小さな印を捺すことにより、作品の広がりや大きさを感じさせることができる場合もあります。それに作品やその余白に対して印が大き過ぎると画面が窮屈になってしまいますし、やや小さめの印で引き締めた方が上品な仕上がりになるようです。印はまさに画竜点睛。けれどもし、僧縣が描いた瞳が大きすぎたら・・。天に舞い上がった竜はちょっとコミカルな顔になっていたにちがいありません。
 もっとも、この「小さめ」にこだわることなく、作風や伝えたい雰囲気に合わせてサイズを選ぶ事をお忘れなく。書画作品に捺す雅印ではなく「石のハンコ」としてお使いの時はなおさら、お好みのサイズをお選びになるとよいと思います。右の写真は私の名刺ですが、やや大きめの約10mmの印にしました。私自身はこの大きさのバランス、気に入っています。

白い文字/赤い文字

・文字の部分を彫って、赤地に白く文字が書かれた印影の「白文」。
・逆に文字の部分を残して刻し、赤い文字の篆刻が「朱文」。
 大雑把に言ってしまえば、白文は概して直線的で力強い感じ、朱文は柔らかい感じに仕上がる傾向にあります。
なお、天藍の篆刻では朱文の印のご注文をより多く賜っております。

おすすめ

 天藍が初めて篆刻をオーダーされる方にお勧めしたいのが、名前の一文字の朱文(文字が赤い方です)の印。例えば純一郎さんなら「純」の漢字一文字です。平仮名の印がお好みでお名前が知恵子さんなら「ち」の仮名一文字も素敵です。
 サイズは、8mmか10mm。まだ使い方が決まっていない、あるいは主に葉書などに捺されるのでしたら幅広くお使いいただけて便利だと思います。文字の遊ぶ懐もありますのでご自身を端的に表現できて、でも肩肘張らず捺せると思います。いかがでしょうか?

文字を選ぶ時のお約束事

 本来、新しい字体(例えば「花」)は元の旧字体(「華」)で書くとか、姓名印は白文にするのが正式だとか種々のお約束はあるのですが、お使いになる方がどれだけ自然に表現できているか、まずはそこからお選びいただいたらいかがでしょうか。仮名のお名前の場合、その仮名の字母(元になった漢字です)を用いるか、あるいは仮名のままでもよいでしょう。
 しかし一方で、篆刻には破ってはならない約束事も存在します。例えば「小泉之印」のように姓+之印にする事、違う時代の文字や違う書体の文字を混在させる事などです。篆書には平仮名はありませんから、姓名印の場合、篆書の姓+平仮名の名にはできません。こういう時は名に漢字をあてて篆書で作るとよいでしょう。また厳密な必要性がなければ名のみの印でも宜しいかと思います。
 その他ご不明な点などございましたら、info@tenran.comまでお気軽にご相談下さいませ。

ご注文に際し

冒頭にも述べましたが、天藍の篆刻はお使いになる方の事を想いながらひとつひとつ刻してまいります。これもひとつのご縁です。そんなご縁があります事を心より祈っております。


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